雪の涙
二度目の告白…そして……
「蒼龍…。俺は…吹雪が好きだ!!」
「…なんで…何でよ!!」
彩花は崩れ落ち、叫ぶように言った。
「…お前は…葛城組を滅ぼそうとしている。だから、俺はお前を選ばない」
「…どうして…それを…!」
彩花は驚きを隠せなかった。
「蒼龍。いや、尚凛押さえろ」
俺は彩花を無視し、彩花の後ろにいた尚凛に命令した。
「はい。九代目」
尚凛は優しそうに笑いながら、彩花を押さえた。
ドサッ
「尚凛!!?」
「すみません彩花。俺は貴女より葛城組の方が好きなんで…」
「尚凛が教えてくれたんだよ。彩花が葛城組を恨んでるって。しかも、恨んでる理由は些細な勘違いだってな!!」
「勘違い?一体何を勘違いしてるって言うのよ!!」
「お前…弟いるだろ?そいつの事だよ」
「月矢(つきや)の事?」
「そうだ。月矢は2年前に葛城組の前で事故に遭った。体に外傷は無いが頭を強打し、記憶喪失になっていたんだ」
彩花は顔を背けるようにして聞いていた。
「目を覚ました月矢は俺を見て、お兄ちゃんって言ったんだ。あの時は焦ったよ。俺がお兄ちゃんな訳無いし、だから、記憶を取り戻してやろうとしたんだ」
「でも、お前は俺達が月矢を襲って記憶喪失にさせたって伝わったみたいだな。それで恨んでたんだろ?唯一の肉親を傷つけられて…」
「どうしてその事まで!!?」
「戸籍標本に載ってたよ。彩花・月矢養子って」
「……月矢は……月矢は今何処なの!?」
彩花は不安そうに聞いた。
「居るだろ?後ろに」
尚凛がどくと、彩花はすぐに後ろを向いた。
「〜ッ月矢!!!」
「姉ちゃん!!」
二人は久しぶりの再開に抱き合って喜んだ。
「九代目!!あのメモ読んでくれたんですね♪」
「あぁ、湯飲みの底に張り付けてあったメモだろ。要点だけを事細かに書いてあったから役立ったぜ♪有り難う尚凛♪」
「しかし、あの後すぐに裏切り者だってばれたから信じてもらえないかと思いましたよ」
「『いつまでも九代目の味方でいます。何があっても信じてください』って書いてあったら普通は信じるだろ」
「…なんで…何でよ!!」
彩花は崩れ落ち、叫ぶように言った。
「…お前は…葛城組を滅ぼそうとしている。だから、俺はお前を選ばない」
「…どうして…それを…!」
彩花は驚きを隠せなかった。
「蒼龍。いや、尚凛押さえろ」
俺は彩花を無視し、彩花の後ろにいた尚凛に命令した。
「はい。九代目」
尚凛は優しそうに笑いながら、彩花を押さえた。
ドサッ
「尚凛!!?」
「すみません彩花。俺は貴女より葛城組の方が好きなんで…」
「尚凛が教えてくれたんだよ。彩花が葛城組を恨んでるって。しかも、恨んでる理由は些細な勘違いだってな!!」
「勘違い?一体何を勘違いしてるって言うのよ!!」
「お前…弟いるだろ?そいつの事だよ」
「月矢(つきや)の事?」
「そうだ。月矢は2年前に葛城組の前で事故に遭った。体に外傷は無いが頭を強打し、記憶喪失になっていたんだ」
彩花は顔を背けるようにして聞いていた。
「目を覚ました月矢は俺を見て、お兄ちゃんって言ったんだ。あの時は焦ったよ。俺がお兄ちゃんな訳無いし、だから、記憶を取り戻してやろうとしたんだ」
「でも、お前は俺達が月矢を襲って記憶喪失にさせたって伝わったみたいだな。それで恨んでたんだろ?唯一の肉親を傷つけられて…」
「どうしてその事まで!!?」
「戸籍標本に載ってたよ。彩花・月矢養子って」
「……月矢は……月矢は今何処なの!?」
彩花は不安そうに聞いた。
「居るだろ?後ろに」
尚凛がどくと、彩花はすぐに後ろを向いた。
「〜ッ月矢!!!」
「姉ちゃん!!」
二人は久しぶりの再開に抱き合って喜んだ。
「九代目!!あのメモ読んでくれたんですね♪」
「あぁ、湯飲みの底に張り付けてあったメモだろ。要点だけを事細かに書いてあったから役立ったぜ♪有り難う尚凛♪」
「しかし、あの後すぐに裏切り者だってばれたから信じてもらえないかと思いましたよ」
「『いつまでも九代目の味方でいます。何があっても信じてください』って書いてあったら普通は信じるだろ」