雪の涙
その時から不登校になり、日がたつにつれ悪友が増えた。

夜中にバイクを転がし、タバコで仲間と一服。

俺は彼女にフラれたことにより完璧な不良になっていた。

両親は何も言わない。

いや、言いたくても言えない。

死んではいないけど出て行った。

俺を産んですぐ、父親が訳も話さず出て行った。

母親は俺を保育園に預けたまま引き取りに来なくなった。

保育園も追い出されてしまって行く宛を無くしてしまってさ迷い歩く俺に助けの手を差し延べてくれたのが葛城組の組長だった。

組長は恐面だが優しかった。

喧嘩の仕方や色々教えてもらったからそこらの不良より強かった。

学校でも一番強いって言われてた。

組長からは期待の目で見られてた。

でも、組長の期待に答えることが出来なかった。

組長は常に不良になったら追い出す。と、言っていた。

しかし、俺は不良になってしまった。

組長は今すぐやめるなら居座っても良い。

だが、続けるのなら出ていけ。と、チャンスをくれた。

俺はすぐに返事が返せなかった。
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