雪の涙
一方葛城組では…
「すみません!!開けてくれませんか?」
「誰だ?」
「葛城組の息子さんの見合い相手です」
「入りな」
門が開いた。
中には組長と思わしき人がいた。
「良く来て下さりました。どうぞ中へ」
組長らしき人はニッコリ笑って中へ導いてくれた。
そして、客間にたどり着いた。
「暫くお待ち下さい。お茶を持ってきます」
「お気使いなく」
組長は暫くして戻って来た。
「息子さんは?」
「馬鹿息子は追い出してしまって今は居ないんだ。すまないねぇ、せっかく来てくれたのに…」
「あ…そうでしたか…。…ちょっとお尋ねしたいことが一点あるんですが宜しいでしょうか?」