雪の涙

「違ったらすみませんが息子さんって、さっき門の前で…」

「……勘違いでしょう」

「そう…ですか…。（怪しいなぁ〜。月島君ってやくざに拾われたって言ってたから此処だと思ったのに…）失礼致しました。肝心のお見合い相手が居ないのなら本日は帰らせて頂きます。また後日お伺いします」

「はい、じゃあ門までお送り致します」

「いえ、そこまでしていただかなくても大丈夫です。それでは…」

「お気を付けて」

一方俺達は…


「んじゃあ、俺は一旦帰りますね。昨日の事は伝えておきますので」

「分かった。それまでに何とかしとく。無理そうだったら無茶しなくていいからな」

「はい」

蒼龍は病室を出て行った。

「何なの今の会話は？」

「えっと…。今から説明するよ。今から俺は、ある作戦をするんだ…」