MEMORY-君と過ごした夏-





私は、恐る恐る振り向いた。


そこにいたのは―――




「ほらやっぱり!榊 奈央だ!」



高校の、元クラスメイトの女子達だった。




クラスメイト達は、私を睨みながらツカツカと歩み寄ってくる。


高校なんて…良い思い出、ない。

むしろ私はきっと…アイツらに、憎まれてる。


高校在学中、何度男子に告白されたかわからない。

その中にはきっと…アイツらの好きな人も含まれていたはずだ。



クラスメイト達は私を囲むように立った。


…なにを言われるんだろう。


ちょっと…怖いな。







< 110 / 237 >

この作品をシェア

pagetop