MEMORY-君と過ごした夏-
私は、恐る恐る振り向いた。
そこにいたのは―――
「ほらやっぱり!榊 奈央だ!」
高校の、元クラスメイトの女子達だった。
クラスメイト達は、私を睨みながらツカツカと歩み寄ってくる。
高校なんて…良い思い出、ない。
むしろ私はきっと…アイツらに、憎まれてる。
高校在学中、何度男子に告白されたかわからない。
その中にはきっと…アイツらの好きな人も含まれていたはずだ。
クラスメイト達は私を囲むように立った。
…なにを言われるんだろう。
ちょっと…怖いな。