MEMORY-君と過ごした夏-





シロ…私のために、あんなに怒ってくれた。

でも…でも……


私は優しくされる資格なんて、ない。


だって、アイツらの言うこと…正しい。


私がしている行為は…紛れもなく、蒼太への裏切りだもの。


私は…最低だから……



「……シロ」

「ん?」



「もう私なんかに、優しくしないで」




シロから優しくされる度、私の心は…温かくなる。


でも……



それと同時に、私の中にほんの少しだけ残った良心が…痛むんだ。



『私なんかが、優しくされていいの?』って……





< 114 / 237 >

この作品をシェア

pagetop