MEMORY-君と過ごした夏-
夏休みが終わって、始業式の日…生徒達に蒼太の死が告げられた。
蒼太と付き合っていた私は好奇の目に晒されることになって…
とてもじゃないけど、いい気分はしない。
「蒼太…蒼太………」
付き合って2ヶ月。
蒼太は、死んだ。
蒼太は…死んだ。
「…ッ…う…うぐ…ッ」
なんで。
なんでよ。
なんで蒼太が死ななきゃいけなかったの。
―――ガチャ
扉の開く音がして、思わず振り向いた。
そこには―――知らない男子生徒が立っていた。