MEMORY-君と過ごした夏-
第七章
一緒に
『ごめんなさい、ショウタとはもう遊びに行けない。』
ほんとは今日デートの約束をしていた男にメールを送る。
もうこの男とデートする気はなかった。
シロが私のことを『ヒーロー』と言った日から二日が経った。
なんだか、よくわからないけど…あの日から私の心は、軽い。
最近、デートの約束を断るようになった。
最近…っていうのも、シロと出会ってからなんだけど。
シロに出会って、私は変わった。
それは多分…いいこと、なんだと思う。
でも、シロは……
私のことを変えてくれたのは、『幽霊』なんだ。