MEMORY-君と過ごした夏-
なんで。
なんで、今も、昔も。
こんなひどいことをするの?
少しだけ考えて、今度は先輩が口を開いた。
「いやぁ、ただ単に、超可愛い奈央ちゃんと一緒に遊びたいなぁって?」
そんなくだらない答えを口にした瞬間、先輩は私の腕を掴んだ。
「なっ、なにするんですかっ!!!!」
「そこに車停めてあるから、行こっか」
―――やばい。
やばいやばいやばい。
このままじゃ私は―――――