MEMORY-君と過ごした夏-

優也






叫び声が公園に響き渡った瞬間、私は殴られて吹っ飛ばされた。

口の中に鉄の味が広がる。


ショウタと先輩はいらついたように何か言い合っていた。



「やべぇよ、誰かに聞こえてたら…」

「もういいから、さっさと車に乗っけちまおうぜ」



やだ…

やだ……!




シロ……!





助けを求めてシロを見ると、シロは――――








公園に背を向けて、どこかへと走り去って行った。





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