MEMORY-君と過ごした夏-
なんで…優也が来てくれるの?
いつもいつも…私を助けてくれるの…?
もう一筋、涙が伝った。
「ああ…?テメェ、誰だよ?」
「いいから、奈央を離せよ……!」
今までに見たことがないほど、優也は怒っていた。
なんで…私のためにそこまで、してくれるの……?
また涙を流して、優也を見ると、優也の後ろからシロが歩いて来るところだった。
――…そういうことか。
優也をここに呼んだのは――シロなんだね。