MEMORY-君と過ごした夏-
それで…こんなにも怒ってたの?
「女に手ェ上げていいと思ってんのか?!」
優也……!
嬉しくて、嬉しくて…
涙がこぼれた。
―――でも。
優也の後ろにいるシロを見ると―――
どうしようもないくらいに悲しげに微笑んでいて、なんでか、どうしてか―――わからなくなった。
「あー…マジうぜぇ」
隣で呟くショウタ。
その手には…ナイフ。
やばい…
いくら優也が強くたって…ナイフを持ってる相手になんか………!