MEMORY-君と過ごした夏-
「優也ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
やだ。やだ。やだ。
優也までいなくなってしまったら…私…私……!
「救急車…呼ばなきゃ……優也のお母さんにも…連絡しなきゃ……」
怖い……
なんで…なんでこんなことになっちゃったの?
優也を失うなんて…耐えられない………
「奈央」
シロの声。
私は振り向かず、泣き続けた。
「ユウヤはこのままじゃ、死ぬ」
――死ぬ――
「…救急車…」
「病院に行っても、このままじゃ助からない」