MEMORY-君と過ごした夏-
「…ソウタのこと、まだ好き?」
シロに聞かれて、私は足を止めた。
好き…
「ううん、今は、そんな感じじゃない」
よくわからないけど、好き…とは違う気がする。
…これも時間が経ったせいかな…
「…だからって、優也のことが好きってわけじゃないんだけど」
…そう、なんだよね…
蒼太も、優也も…
好きって感じじゃ、ない。
「…そっか、じゃあ―――…」
―――ドンッ
「―――…ッ…」
「…?!シロ?!」