MEMORY-君と過ごした夏-





「ごめんね、ナオ


僕は…君を助けることが出来ないから


君を…守ることが出来ないから……





ごめん…」




私の頭を撫でるシロの手は、震えていた。


でも私は、シロの暖かさにすがることに精一杯で。








そんなこと、気づくはずがなかったんだ。





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