MEMORY-君と過ごした夏-





「いや…いやだよ!!


シロ…シロ…!!!」




シロが私の頬に手を添えた。



いつもは冷たいと感じるそれは、温かくて。




「ナオ…泣かないで」














シロは私に、キスをした。






まるで、宝物に触れるかのような、優しいキス。










それは…涙の味がした。




















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