MEMORY-君と過ごした夏-






寝癖一つないロングストレートの黒髪

ぱっちりとした二重瞼

ワンピースから伸びるスラッとした手足

すっと通った鼻筋



世の中では私のことを『美人』と呼ぶらしい。

私は別にそんなことどうでもいいんだけど。

勝手に男が寄ってくるんだから、まあ…そうなんだろう。




だって、どんなに男が寄ってきたって





『あの人』といられないなら、そんなもの、無意味でしかない。







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