MEMORY-君と過ごした夏-





「ねえ、榎本」

「んー?」





「友達一号に、してやってもいいよ」





その声は、抜けるような青空にどこか響いた。






榎本は、ただ―――









「よろしく」







そう言って笑って、空を見上げた。







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