ＭＥＭＯＲＹ－君と過ごした夏－

…なんで蒼太のこと考えてるってわかったんだろう。

私、そんなにわかりやすいのかな？



「でも…それはきっと、アカネさんも同じじゃない？」


茜さん…？


突然シロの口から出た茜さんの名前に少し驚いて彼を見つめる。

シロは蒼太とそっくりの真剣な瞳で私を見つめていた。


「アカネさんにとってソウタは、世界でただ一人の、誰にも変えられない、大切な人だから

そんなソウタを傷つけた自分が誰よりも、何よりも…許せないんだと思うんだ」

「…うん」


でも…

だからこそ私は、拒絶されたんだ。


私が、こんなんだから。