Bond〜失せる事ない繋がり〜
ぼ、ぼ、僕………………浮いてるっ!
焦っている間にも、体は重力に従っている。
あぁ、借金取りから解放されるんだ。
そう考えると、足掻く気にならなくなった。
千(これで、あいつらのとこに行ける。会ったら文句を言ってやる。)
僕は目を閉じて、最期の瞬間を静かに待った。
が、いつまでたっても衝撃がこない。
多分1分は余裕に過ぎている。
恐ろしい景色を見る覚悟で目を開いた。
すると、目の前には予想とかけ離れた景色が拡がっていた。
千「…………………………森!!!?」