星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
紙を良く見てみると、どの曜日にも上野と書かれてあり、そのうちの月曜日だけ横線を引かれていた。
大輔の名前は水曜日を除いた日の全てに書かれている。
綾の名前はまだどこにも書かれていなかった。
「ヤスさんは? いつ休みがいいっすか?」
「俺は、オーナー代行だから毎日来る予定。あくまでも予定。まぁ、毎日来るって言ってもオーナー代行だから働くんじゃなく、様子を見に来るだけだけどな」
腕を組んで偉そうに、悪戯っ子のような表情を見せ、康則が笑った。
いかにも康則らしい。
恭司は自分の名前を月曜日と金曜日と土曜日に書き、一度手を止めた。
水曜日は上野百合の名前だけになってしまうことに気付き、水曜日にも自分の名前を書く。