星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
33.変化
昼食を終えて、自分のデスクに戻ってきた恭司は、社長でもある自分の父親からのメモが置いてあることに気付いた。
〈 今日は午後から休め。金曜の夜の分として 〉
珍しいことをするんだな。
電話で呼び出したことを覚えていたんだと、恭司は驚いた顔をして小さく笑った。
時間が出来たら行こうと思っていながら、ずっと行けずにいたところへ、恭司は行くことにした。
泉圭吾が入院している病院に行こう。
そう思った。
実は未だに静に頼まれたことを母親に伝えていない。
本当におやじさんは今、うちの母さんに会いたいのだろうか。
圭吾がどう思うか確かめたかった。