星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
「あのさ、おやじさんの今一番会いたい人って誰だよ?」
「なんだぁ、突然。変なこと聞くヤツだな」
目を大きくして驚いた後、圭吾はいつものように恭司の頭をこついた。
いつも避ける恭司だが今日は叩かれてやることにした。
「いてぇな」
「ばぁか、何で避けねぇんだよ」
タバコの火を消しながら、圭吾は「――なるほどな、そういうことか」と呟いた。
「――静に、なにか吹き込まれたんだろう。あの馬鹿娘が」