星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
本当にそうなのか、強がりなのか、恭司には見極めることが出来なかった。
それでもにやりと笑った圭吾のいつもの顔を見て、そういうことにしておこうと思った。
「じゃあ、母さんには言わないほうがいいってことだよな」
恭司が確認すると圭吾は頷いた。
「お前が俺の店に来るようになった時、俺がすごく嬉しかったのが今ならわかるだろ」
「――そうだね」
圭吾が目尻を下げながら言った言葉を恭司も素直に認めた。