星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
「前から思っていたけどさ、綾って年齢のこと気にし過ぎだよ」
「そ、そうかな」
「うん。何かって言うと自分が年上だということが悪いみたいな言い方をする。なんでだろうな」
「――きっと自分に自信がないのに、みんなより年を取ってしまったからかな」
綾にしては珍しく自嘲的に言った。
「自分に自信のある奴なんて、ほとんどいないよ。俺だってその一人。みんなそうだと思うよ」
「でも私の場合は、世間知らずのまま、嫁いじゃったりしたから、ほかの人達が社会人として過ごす時間をワープしちゃっている感じがして。余計に自信がないのかもしれない」
「そっか。で、イラストの学校を卒業後はどうしてたの?」