星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
『俺は百合の下僕じゃない。自分の呼びたいように呼ぶさ』
昨日の大輔の言葉が百合の頭の中で繰り返されている。
一晩経って、百合はますます不安に駆られていた。
大輔と綾が付き合うようになれば、恭司は――、とまで考えたクセに、今になって違う感情が自分を支配している。
長年、自分の我がままにも付き合ってくれていた大輔。
大輔だけは自分をずっと好きで居てくれると思い込んでいた。
それなのに、もし大輔が自分から離れていくようなことがあったらどうしようか。
「あ、あははっ」
百合は急に笑いが込み上げてきた。
今、私は誰を想っていたのだろう。
「あはは――」