星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
「あんな小僧より俺の方が魅力的でしょう」
「こら、スケベおやじ。その手を下ろせ」
恭司が慌てて綾の手を引き、圭吾から離すと、圭吾は両手をあげて見せた。
「なんだ、恭司のイイ人とは知らずに一目惚れしちまったよ」
「嘘つけ。今、あんな小僧よりって言ってただろ」
恭司の反応を圭吾は愉快そうに笑った。
「おい、恭司、下に行って飲み物買ってこい。今日の見舞いの品はそれでいいから」
「へいへい」
圭吾と恭司のやりとりを、綾は楽しそうに見ている。
「じゃあ行ってくる」
恭司は綾に微笑み、その姿を見て綾は軽く右手を挙げて微笑みを返した。