星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
「あいつ、綾さんに本当に惚れてるのが良くわかります。俺もね、すごく惚れてた人がいたから、良くわかるんですよ。ただ、あいつは俺と違って、自分にとても素直な奴だ。それは綾さんも良く知っていると思うが」
圭吾は先ほどまでしていたように手すりに両腕を預けて、たばこを吹かしている。
「はい。本当に素直で真っ直ぐな人です」
「それが分かっているなら、綾さん、あいつの側を離れないでやって欲しい。あいつは一途過ぎて、もうほかの女に目が行くことはないですよ。俺が太鼓判押してやりますから」
綾は圭吾の左隣に立ち、同じように手すりに両腕を預けた。