星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY


「綾、おやじさんに口説かれなかったか?」


恭司がニヤケて笑った。

圭吾は綾の肩に腕を回し、綾を自分の方に引き寄せる。


「お前より俺の方がイイ男だって誉めてもらったところだ」


圭吾が得意げな表情を見せ、一瞬驚いた綾は笑いだした。


「だから、そういうことから、早く引退しろって」

「まだまだお前には負けんぞ」

「わかった、わかった。ほら、おやじさんは入院中だからお茶にしたよ」

圭吾はうんざりと言わんばかりに目を大きくしている。


< 179 / 226 >

この作品をシェア

pagetop