星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
「綾、おやじさんに口説かれなかったか?」
恭司がニヤケて笑った。
圭吾は綾の肩に腕を回し、綾を自分の方に引き寄せる。
「お前より俺の方がイイ男だって誉めてもらったところだ」
圭吾が得意げな表情を見せ、一瞬驚いた綾は笑いだした。
「だから、そういうことから、早く引退しろって」
「まだまだお前には負けんぞ」
「わかった、わかった。ほら、おやじさんは入院中だからお茶にしたよ」
圭吾はうんざりと言わんばかりに目を大きくしている。