星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
「じゃあ、何か買っていく? おもてなしできるようなもの、冷蔵庫に入ってないから」
「じゃあ、定番のさきいかとコーラ?」
恭司が笑いながら言うと、綾が少し恥ずかしそうに「ビールでもいいよ」と言った。
今まで結果的に朝まで一緒だたことはあった。
でも、ビールを買っていくということは、アパートに行く前の時点で、綾が恭司に朝まで居ていいと言っていることになる。
「え、いいの?」
「うん。もちろん、恭が良ければだけど」
「良くないわけがない。でも、今日はビールはやめとく。いつも通りコーラで」
綾は頷き、道路の向こう側に見えるコンビニを指した。