星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
「ずっと聞けなかった分、すげー、響いた」
恭司の言葉の中に、出逢った頃の少年っぽさが見え隠れしていて、綾はふっと笑う。
「なに? どうしたの?」
「ううん、あーやっぱり恭は素敵だなって」
「今頃、実感した?」
「まだ会って無い頃からそう思ってたよ」
「メールだけで?」
「うん。メールだけでもそう思えた」
恭司が綾の顔に近付いて、キスをした。
深く長く、今までの年月が走馬灯のように心の中で流れる。