星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
「俺、静が入院中だからって浮気とかしないよ」
「そういうこと言ってるんじゃなくて――。んー、ヤスくんに訊いても参考にならないか」
「なんだよ、その言われ方」
「私、余計なことしちゃったのかなぁ」
「だから、何なんだよ?」
覗き込む康則の顔を見ながら、静は小さく溜め息を吐く。
康則の鼻を強くつまむと「いてっ」と顔を顰めていた。
「それより子供の名前、ちゃんと考えておいてよ。男の子用と、女の子用。変な名前だったら付けさせないからね」
「おお、任せておけ」
親指を立てて見せる康則に静は微笑んだ。