星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
綾の気持ちが読み取れたのか、恭司は綾の手を取って微笑んだ。
「俺は綾の手を離すつもりはないから。もう大人の男だろ? 綾から見ても」
その言葉に思わず綾は笑ってしまった。
もう出会った頃の未成年の恭司ではない。
「うん。わかってる。考えると出逢ってから長いのね、私たち」
「そう。実は長いんだよ、俺たち」
顔を見合わせて、二人は笑った。
これからもきっと、こんな風に笑って過ごせる。
お互いにそう感じながら、おでこを合わせて笑い合った。
了
『恭&綾』『未成年・恭』『星屑恋夜』と、最後までお付き合い頂き、心から感謝しています。
読んで下さって、本当にありがとうございました。