星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
恭司がメールを返してから、一時間もしないうちに上野百合がメテオに入ってきた。
百合は真っ直ぐカウンターに向かい、恭司の姿を捜す。
「あら、久しぶりじゃない? 大輔と一緒なの?」
百合に気がついた静が声を掛けると、百合は驚いた表情を見せた。
「どうして、静さんが居るの?」
「どうしてって私が自分の伯父の店に居ちゃおかしいかな?」
静は苦笑してみせる。
百合は、大輔からも恭司からも泉のことを聞かされていなかった。