星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
「ちゃんと覚えるね。恭、ありがとう。この名刺、絶対に失くさないから」
自分の渡した名刺を胸に当て微笑む綾の頭に、恭司はポンと手をのせた。
「よしよし。ちゃんと再会できたようだし、恭くん、悪いけど店のほう、少し手伝ってくれる? 団体で入った。大輔にも動いてもらっているんだけど、忙しくなってきた」
静が空いたグラスを持ってカウンターに戻ってきた。
「あ、はい」
恭司が立ち上がってカウンターの中に入った。
「私もお手伝いします」
綾が手を挙げて静に言うと、静がにっこりと微笑んだ。
「じゃあ、お願いしちゃお」
「はい」