星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
23.アクシデント
「信じられない。大輔さんは私の味方だとずっと思ってきたのに。こんなことって――」
百合は大輔を睨みつけた。
その瞳が濡れてきていることに大輔は気付き、下唇を噛む。
百合が知ったら責められるだろうと覚悟はしていた。
だが、実際目の前で自分を睨みつけながらも涙を堪えている百合の姿を見ると胸が痛む。
その二人の横を押しのけるように綾が通り過ぎて行った。
振り返った百合と大輔の目に、倒れかけた静を床に落ちる寸前で抱えた綾の姿が映った。