星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
「そう。ありがとう。――大輔も気付いているかもしれないけど、圭吾おじさんね、今の体では前みたいにメテオを続けていくことはもうできないの。きっとおじさん自身も感じていると思う。でも、手放したくないと思っているはず。私だってあの店がメテオ以外のものになってしまうなんて考えたくない。ありふれた言葉かもしれないけれど、メテオは私の青春そのものの場所だしね。このお腹の中の子にも、私たちのあの場所を見せてあげたい。だから、私がおじさんを支えながら、これからもずっとメテオを守っていこうって思っているの」
「俺もそうあって欲しいと思うよ。そのための協力ならいつでも惜しまないよ。きっとヤツも――恭司もそう思っているだろ」
小さく微笑みながら首を縦に振る大輔を見て、静も微笑んだ。