星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
3.過去にならない想い
自分のベッドに体を沈め、高坂恭司は大きく背伸びをしてから、深く息を吐いた。
結局、今日も中途半端なことをしてしまった。
上野と会えば、期待させてしまうことは十分に分かっている。
自分自身も彼女を受け入れていいんじゃないかとも思っている。
彼女の存在を知ったときから変わらず、彼女が自分を思い続けてくれていることも分かっている。
けれど結局は何も言えず、何もしないままだ。