星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY
三人のやりとりを肩の力が抜けないまま見ていた綾だったが、恭司の言葉に緩んだ百合の表情を見てふっと力が抜けた。
そして実感した。
長い間、自分の中で過去の記憶と想像でしか思い描くことが出来なかったが、これが等身大の恭司なのだと。
「詳しいことはヤスとも相談してから決めることにするよ。今、ここで話していても何も決められないだろうし。綾さんの居酒屋のほうには、俺のほうからも話を入れてみる。週に一日だけでも、ここを手伝ってもらえるように。綾さんも知らん顔は出来ないだろうから」