【短編】きみと花火の音
きみと花火の音
「花火、見に行かね?」
ただの気紛れだと思った。
「いいよ」
私はただの気紛れだった。
「ああ、じゃあまた」
そういって立ち去る拓海(たくみ)の後ろ姿は、なぜか小さく見えたけど。
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