note
キーンコーンカーンコーン…
キーンコーンカーンコーン…
授業終了〜
プリントも写せた
メンドくさそうに席を立ち、
望月にプリントを渡す。
『出来た!…コレでいい?』
『うん!お疲れ様(笑)』
今度は、嬉しそうに微笑む。
嬉しそうに微笑む顔は
アイツに似てる、
昔俺だけに向けてくれた
アイツの笑顔に本当に。。。
『どうかしたの?』
と聞かれ思い出す。
『あ…さっき何て言った?』
『あぁ。。彼氏がいたって話し?』
『うん。』
今度は、悲しそうに微笑んで
『モッチィのモトカノの今の彼氏』
と言った。
『が。どうした?』
少し俺は怒り気味で言った。
望月は、逸らしていた目を
俺の目に向ける。
目が潤んでた。
今度は無理矢理、微笑んで
『うちのモト彼は…
モッチィのモトカノの今の彼氏と…
。。。。同じ人なんだ
だから、モッチィだけに言ったの』
世界は狭い。
俺は今日知ったばっかの望月を
自分の胸に抱き寄せてた。
『大丈夫か…?俺と、似てんな』
次の授業は理科。
いつの間にか
みんな教室を移動してた。
俺等しか居ない教室に
チャイムの音に消されて
俺にしか聞こえない
望月の泣き声が響いてた。
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