カラダ探し
「……開かねぇ。鍵もかかってねぇのに……ふ、ふざけんじゃねぇぞ! 開けろ!」
ドンドンとドアを叩くが、それが開く事はなかった。
「あ……ああ……」
ドアを叩いている高広の背後で、理恵が震えながら玄関の奥の何かを指差して呟いている。
「ちょっと理恵、あんたそれで脅かしてるつもり? 笑えないんだけど」
そう言って、理恵の指差す方を見た留美子の表情が、みるみる恐怖でゆがんでいく。
留美子は一体何を見たのか……。
その場にいる全員が、留美子の視線の先に目をやった。
すると、そこには……頭のてっぺんから足の先まで、真っ赤に染まった女の子が立っていたのだ。
「あ……赤い……人」
そう呟き、留美子がその場から逃げ出そうとした時だった。
「ふぎっ!!」
という、短い悲鳴と共に、何かが落ちるような音が背後から聞こえた。
「え? 留美子?」
思わず振り返った私が見たものは……。
留美子らしき肉の塊の上で笑う「赤い人」の姿だった。
ドンドンとドアを叩くが、それが開く事はなかった。
「あ……ああ……」
ドアを叩いている高広の背後で、理恵が震えながら玄関の奥の何かを指差して呟いている。
「ちょっと理恵、あんたそれで脅かしてるつもり? 笑えないんだけど」
そう言って、理恵の指差す方を見た留美子の表情が、みるみる恐怖でゆがんでいく。
留美子は一体何を見たのか……。
その場にいる全員が、留美子の視線の先に目をやった。
すると、そこには……頭のてっぺんから足の先まで、真っ赤に染まった女の子が立っていたのだ。
「あ……赤い……人」
そう呟き、留美子がその場から逃げ出そうとした時だった。
「ふぎっ!!」
という、短い悲鳴と共に、何かが落ちるような音が背後から聞こえた。
「え? 留美子?」
思わず振り返った私が見たものは……。
留美子らしき肉の塊の上で笑う「赤い人」の姿だった。