カラダ探し
六日目
また、「昨日」の朝が訪れた。
理恵は……どうなったのだろう?
なぜ、理恵が振り返って「赤い人」が来たのだろう?
どこかで「赤い人」を見てしまったのかな?
そう言えば、昨夜の理恵は、どこかおかしかった。
保健室に行く時に、わざわざ玄関のドアを確かめに行ったり、音楽室に着くまで、前しかみていなかったり。
どうして玄関のドアを? 考えれば不自然だ。
もしかして、「赤い人」をこの時点ですでに見ていたんじゃないだろうか?
だから、振り返らずに玄関のドアを経由して廊下に戻ったんだ。
そこまでで、「赤い人」を見た可能性がある場所はと言えば……。
「……階段だ」
そう呟きながら、私はベッドの上で目を開けた。
旧校舎から戻る時かな?とも思ったけど、階段で歌が聞こえた時には振り返っていたから。
たぶん、その時に上を見て、「赤い人」の一部分でも目にしてしまったんだと思う。
それにしても、健司の精神状態があれほどひどかったなんて、考えもしなかった。
もともと無口だから、何を考えているかわからない所はあったけど……。
だからと言って、皆は許さないだろう。
理恵は……どうなったのだろう?
なぜ、理恵が振り返って「赤い人」が来たのだろう?
どこかで「赤い人」を見てしまったのかな?
そう言えば、昨夜の理恵は、どこかおかしかった。
保健室に行く時に、わざわざ玄関のドアを確かめに行ったり、音楽室に着くまで、前しかみていなかったり。
どうして玄関のドアを? 考えれば不自然だ。
もしかして、「赤い人」をこの時点ですでに見ていたんじゃないだろうか?
だから、振り返らずに玄関のドアを経由して廊下に戻ったんだ。
そこまでで、「赤い人」を見た可能性がある場所はと言えば……。
「……階段だ」
そう呟きながら、私はベッドの上で目を開けた。
旧校舎から戻る時かな?とも思ったけど、階段で歌が聞こえた時には振り返っていたから。
たぶん、その時に上を見て、「赤い人」の一部分でも目にしてしまったんだと思う。
それにしても、健司の精神状態があれほどひどかったなんて、考えもしなかった。
もともと無口だから、何を考えているかわからない所はあったけど……。
だからと言って、皆は許さないだろう。