カラダ探し
それはつまり、高広は死んだという事?
良くわからないけど、健司が屋上から飛び降りた事と、何か関係があるのだろうか?
「じゃあ何? 健司は最初から最後まで、ずっと唄ってたって事?」
「明日香が見た時に唄っていたのなら、そうなるよな。何なんだよ、あいつは」
通学路を歩きながら、昨夜の健司の事を話していた。
「ふーん、私が知らない所で、ふたりとも大変だったんだね」
いつの間にか合流していた留美子が、私達の背後から他人事のように答える。
そりゃあ留美子は、翔太を助けるために犠牲になって、すっきりしたかもしれないけど……。
健司の異変を目の当たりにした私達にとっては、翔太の事はもうすでに消化された出来事。
健司がなぜ「赤い人」の歌を唄っていたのかが、今一番気になっている事だ。
「もしかしてさ、健司がおかしくなった理由と、何か関係があるんじゃないかな? ほら、健司は理恵の事が好きだったけど、口や態度に出さずに、秘めてるって感じだったじゃない?」
「んー……そうだけどさ、それを言っちゃうと、何でも全部、呪いのせいになっちゃうんじゃないの? 私にはわかんないけどさ」
確かに、そう言われれば、すべてが疑わしく思えてしまう。
良くわからないけど、健司が屋上から飛び降りた事と、何か関係があるのだろうか?
「じゃあ何? 健司は最初から最後まで、ずっと唄ってたって事?」
「明日香が見た時に唄っていたのなら、そうなるよな。何なんだよ、あいつは」
通学路を歩きながら、昨夜の健司の事を話していた。
「ふーん、私が知らない所で、ふたりとも大変だったんだね」
いつの間にか合流していた留美子が、私達の背後から他人事のように答える。
そりゃあ留美子は、翔太を助けるために犠牲になって、すっきりしたかもしれないけど……。
健司の異変を目の当たりにした私達にとっては、翔太の事はもうすでに消化された出来事。
健司がなぜ「赤い人」の歌を唄っていたのかが、今一番気になっている事だ。
「もしかしてさ、健司がおかしくなった理由と、何か関係があるんじゃないかな? ほら、健司は理恵の事が好きだったけど、口や態度に出さずに、秘めてるって感じだったじゃない?」
「んー……そうだけどさ、それを言っちゃうと、何でも全部、呪いのせいになっちゃうんじゃないの? 私にはわかんないけどさ」
確かに、そう言われれば、すべてが疑わしく思えてしまう。