カラダ探し
昨夜起こった出来事……健司の異変の最初と最後。
高広を殺してから、その後の事はわからない。
私が見た、健司の最後の姿は明らかに異常。
それを伝えると、翔太は目を閉じて考え始めた。
「わからないな。健司がなぜ『赤い人』の歌を唄っていたのか。『呪い』と何か関係してるのか?」
私はその問いに対する答えを持っていない。
そもそも、それがわからないから、翔太に話をまとめてもらおうと思っているのに。
「翔太がわからないのに、私がわかるわけないでしょ? でも、八代先生ならわかるかもしれないから」
「俺がきけっていう事か。こういう事を言うのもなんだけど……あの先生だって、相当怪しいぜ?」
翔太が言いたい事はわかってる。
少なくとも、「小野山美子」の情報は嘘ではなかったのだから、味方かもしれないとは思った。
でも、だったらどうしてその情報を知っているのか……。
八代先生の言ってる事が正しければ正しいほど、怪しさが増すのだ。
「まあ、三限目までに考えればいいだろ? まだ時間はあるしな」
私は翔太にうなずいて、自分の席に座った。
また、八代先生に調べ物をさせられたらどうしよう……などと思いながら。
授業が始まり、私はノートに「カラダ探し」でわかった事を書きつづっていた。
高広を殺してから、その後の事はわからない。
私が見た、健司の最後の姿は明らかに異常。
それを伝えると、翔太は目を閉じて考え始めた。
「わからないな。健司がなぜ『赤い人』の歌を唄っていたのか。『呪い』と何か関係してるのか?」
私はその問いに対する答えを持っていない。
そもそも、それがわからないから、翔太に話をまとめてもらおうと思っているのに。
「翔太がわからないのに、私がわかるわけないでしょ? でも、八代先生ならわかるかもしれないから」
「俺がきけっていう事か。こういう事を言うのもなんだけど……あの先生だって、相当怪しいぜ?」
翔太が言いたい事はわかってる。
少なくとも、「小野山美子」の情報は嘘ではなかったのだから、味方かもしれないとは思った。
でも、だったらどうしてその情報を知っているのか……。
八代先生の言ってる事が正しければ正しいほど、怪しさが増すのだ。
「まあ、三限目までに考えればいいだろ? まだ時間はあるしな」
私は翔太にうなずいて、自分の席に座った。
また、八代先生に調べ物をさせられたらどうしよう……などと思いながら。
授業が始まり、私はノートに「カラダ探し」でわかった事を書きつづっていた。