カラダ探し
私の、高広に対する気持ちは変わっているのに、今日は変わらず「昨日」で……。


結局は、「カラダ探し」を終わらせないと、明日が来ないのだ。


この気持ちが、「カラダ探し」をしているから頼りにしているだけなのか、それとも本当に好きなのか。


それを知るためにも、早く終わらせたいと思っていた。


「……でよ、西棟の後、東棟に行ったんだけど、残りの部屋がわかんねぇから、片っ端から調べたわけよ」


「つまり、東棟にも西棟にも、一階にはカラダが無かったって事よね?」


となると、ますます放送室が怪しく思える。


でも、あの部屋に入るには、どうすればいいのか。


翔太が、八代先生にきいてくれているはずだけど……。


高広はどうして覚えていないのだろう?また寝ていたのかな?


それに、昨日留美子達が、どこまで調べる事ができたのかが気になる。


階段で殺されていた事を考えると……あまり期待はできないかもしれないけれど、確実に残りの教室は減っているはず。


運が良ければ、今夜の「カラダ探し」で、すべての部屋を調べる事ができる。


私はそれを期待していた。


ふたりで話しながら、通学途中。
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