カラダ探し
「あ、留美子と高広は知らないよね。私と明日香しか知らないかもしれないけど……」
「わ、私!? そんな所、あったっけ?」
理恵は一体どこの事を言っているのだろう?
もしかして、夢と現実を混同しているなんてないよね?
「あったでしょ。ほら、健司が飛び降りて、明日香も落ちた……」
理恵がそこまで言って、やっと私も気づく事ができた。
「まさか、屋上!? 確かに外に出られた事は出られたけど、あれはどう考えても落ちただけだよね」
私達が屋上で隠れていた時に、健司が歌を唄い終わって飛び降りたあの日の事だ。
「そうだけどさ、屋上には見えない壁がないって事じゃないかな?」
「つまりあれか、なんとかして屋上から降りて、旧校舎に行けば良いって事か」
理恵の言う事が間違っていないとして、それでもまだ問題はあった。
私達が新校舎に入る前に、旧校舎に行った時には、そこに見えない壁があったから。
どうやって入るか……それが問題だった。
学校に到着して、教室に入った私達は、翔太を呼んで屋上に向かった。
いろいろ話はあるけれど、まず、理恵が言ったように屋上から下りることが可能かどうかを検証するために。
「わ、私!? そんな所、あったっけ?」
理恵は一体どこの事を言っているのだろう?
もしかして、夢と現実を混同しているなんてないよね?
「あったでしょ。ほら、健司が飛び降りて、明日香も落ちた……」
理恵がそこまで言って、やっと私も気づく事ができた。
「まさか、屋上!? 確かに外に出られた事は出られたけど、あれはどう考えても落ちただけだよね」
私達が屋上で隠れていた時に、健司が歌を唄い終わって飛び降りたあの日の事だ。
「そうだけどさ、屋上には見えない壁がないって事じゃないかな?」
「つまりあれか、なんとかして屋上から降りて、旧校舎に行けば良いって事か」
理恵の言う事が間違っていないとして、それでもまだ問題はあった。
私達が新校舎に入る前に、旧校舎に行った時には、そこに見えない壁があったから。
どうやって入るか……それが問題だった。
学校に到着して、教室に入った私達は、翔太を呼んで屋上に向かった。
いろいろ話はあるけれど、まず、理恵が言ったように屋上から下りることが可能かどうかを検証するために。