カラダ探し
十一日目
また、「昨日」が少し変わった事がわかる。
「昨日」は、携帯電話を持って起きたのに、今日は持っていないから。
私はすぐに上体を起こして、部屋を見回した。
「携帯、どこにあるんだろ?」
昨夜の事を考えると、携帯が見当たらないなんてささいな事だけど、それでも持っていないと不安になる。
結局、放送室には入る事ができなかった。
まさか、見えない壁が放送室にあるなんて、思ってもみなかったから。
私が、この前しっかりと調べておけば、こんな無駄な事をしなくて済んだのに。
でも、放送室にカラダがないというのなら、一体どこにあるのだろう?
やっぱり、クラブハウスや部室にあったりするのかな?
それに、「赤い人」の豹変も気になる。
あんな風に、無差別に襲いかかる「赤い人」を見たのは初めてだ。
今までなら、背中にしがみついて歌を唄い終わるか、一度見て振り返るしか、殺される事はなかったのに。
高広がぬいぐるみを奪った直後、それは起こったように見えた。
だとすれば、あのぬいぐるみに手を出してはいけない。
「赤い人」の大事な物を奪われたから、怒ったんだ。
そんな事を考えながら、私は学校に行く準備を整えていた。
「昨日」は、携帯電話を持って起きたのに、今日は持っていないから。
私はすぐに上体を起こして、部屋を見回した。
「携帯、どこにあるんだろ?」
昨夜の事を考えると、携帯が見当たらないなんてささいな事だけど、それでも持っていないと不安になる。
結局、放送室には入る事ができなかった。
まさか、見えない壁が放送室にあるなんて、思ってもみなかったから。
私が、この前しっかりと調べておけば、こんな無駄な事をしなくて済んだのに。
でも、放送室にカラダがないというのなら、一体どこにあるのだろう?
やっぱり、クラブハウスや部室にあったりするのかな?
それに、「赤い人」の豹変も気になる。
あんな風に、無差別に襲いかかる「赤い人」を見たのは初めてだ。
今までなら、背中にしがみついて歌を唄い終わるか、一度見て振り返るしか、殺される事はなかったのに。
高広がぬいぐるみを奪った直後、それは起こったように見えた。
だとすれば、あのぬいぐるみに手を出してはいけない。
「赤い人」の大事な物を奪われたから、怒ったんだ。
そんな事を考えながら、私は学校に行く準備を整えていた。