キミと過ごした7日間
「しかし…暇だなぁ。」

これから1週間もこんなんでいいのか…なんて思う。

「なぁ、どうせ記憶消えるならさ、思い出話でもしねぇ?」

「思い出話?」

「あぁ、友達の話とか、恋愛の話とか?」

「んー…そうしよっか。」

「じゃあ、俺からな。」

そう言って徹さんはいろんな事話してくれた。

面白い友達の話。

「俺の友達がさー、隆って言うんだけどさー、すっげえ面白くってさ、この前なんさ、【なぁなぁ、俺今日占いで1位だっんだぜ?】とか言ってたくせに、学食で1番人気のメニューあいつの前で売り切れてんの」

家族の話。

「俺の家は、4人家族。
父親の俊也。
母親の遥。
妹の蜜柑。
そして、俺。
蜜柑は、今小学校2年生。
可愛いけど見かけに惑わされちゃダメだぞ!すっげぇ性格悪いから!」

恋愛の話。

「俺はー…彼女はいねえなぁ。
ってゆうかさー、今まで好きな人もできた事ねえや。
告られたら付き合うー…みたいな?
最低だよな。俺。」

そう言って徹さんはははっと寂しく笑ってた。
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