俺様男子とラブ同居
公園の中のベンチに腰掛ける、私と日野くん。

その公園は狭くて遊具も少なく、人気も全然なかった…




こんな所に日野くんと来るなんて…

思ってもなかったなぁ…



「…こんな所に、栗原と来るなんて思ってなかったな(笑)」

「っ!」


今…私が思ってたのと同じことを、日野くんが笑いながら言った。


さっきも…

そうだったよね…



偶然のことに、戸惑う私。




「中学の頃…俺らって、接点なかったじゃん?でも、今考えると…中学の女友達関係って、よくわかんなかった」

「…そうなの?」

「……うん。中学のとき、いわゆる『モテる』女ってさ……今思うとなんで?ってやつ多いんだよね(汗)」

「………?」


日野くんは、続ける。





「小学生と中学生のモテる基準てさ…頭がいいとか……スポーツできるとか…そんな感じの子が好かれるよな?その子の、中身は置いといてさ…」

「そういえば、そうかもね」

「まあ、勉強が出来ても…暗かったり、真面目過ぎてる子はモテなかったけど・・普通よりも少し勉強できて、顔が普通なら、まあまあモテるよな。もてはしなくても、目立つよ」


日野くんは、タバコに火をつけて言った。
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